鹿島神宮 巡礼記
公開日:
:
最終更新日:2017/05/11
巡礼記
鹿島神宮は武の神様 建御雷神(たけみかづちのかみ)を祭っています
僕は以前隣の神栖市にいたこともあって、勝手知ったるところだ・・とおもったら区画整理が進んでいて
ちょっと迷いながらも無事到着しました。
この神様は、大国主の国譲りの際に天津神の交渉としてもその力を発揮しました。
武神としては、やはり異次元といえる強さを発揮して国譲りを成し遂げています。
因みに、大国主の息子でやはり国津神の武の神様建御名方神(タケミナカタ)と力比べをしましたが、
これが相撲の起源ともいわれているそうです。神話では、手づかみをした際に建御雷神(たけみかづちのかみ)
の手が刀に変わり、更に凍らしたといわれていますから、超人的な武勇というべき力があったのでしょう。
そして、後年、神武天皇はその御東征の半ばにおいて思わぬ窮地に陥られましたが、天津神は国譲りをした
武甕槌大神に手助けしてもらうほうが良い、と神託をしましたが、自分がかつて使った剣を使えばことはなるといい、
武甕槌大神の「韴霊剣」の神威により救われました。この神恩に感謝された天皇は御即位の年、
皇紀元年に大神をこの地に勅祭されたと伝えられています。
その後、は東国治国の要としてこの地に鎮座することになります。
日本には八百万という位色々な神様がいますが、大きく分けて二つに分かれます。
一つは「天津神(あまつかみ)」
もう一つは「国津(くにつかみ)」
という神々ですが、天津神は代表的な神様で天照大神など高天原の神様を指して
また、天から天下った神様も天津神と総称ともいいます。
*一部の例外的な神様もいて
(高天原から天下ったスサノオやその子孫であり娘婿といえるオオクニヌシ国津神とされています)
国津神は土着というか、元々いらっしゃった神様達で、
やっぱり代表的な神様は日本の元神といわれる
大国主神で出雲大社の御祭神でも有名ですね。
*大国主の話は以前かきました。私はとても好きな神様です。
出雲大社の神様 大国主はいじめられっこからヒーローになった②
そうそう、国津神ですね。
猿田彦大神や大神神社(おおみわじんじゃ)の大物主神は土着の国津神として
有名ですね。
今回行った鹿島神宮は天津神の武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を御祭神としています。
武甕槌大神の石像 これは地震の原因になるなまずを抑える像
さて、入り口ですが
大神というカフェがありますが、ここはスルーしました
ここが本宮で参拝者が沢山います。
この本宮を参拝の前に本殿から右方向に社があり、そちらに参拝してから本殿を
参拝してくださいと案内がありましたが、ほとんどやっている方はいなかったですね。
ここ、鹿島神宮本殿では、「和魂」(にぎみたま)を祀り、奥宮では「荒魂」(あらみたま)が祀られています。
これは、伊勢神宮とも同じですね。
神道の一霊四魂では、幸魂、奇魂がこの他にありますが、それは鹿島神宮にはなかったです。
幸魂、奇魂では出雲大社が祀っていることで有名ですね。
ちょうど境内に国宝の長刀(3メートルの刀)の展示がされていたので
(残念ながら撮影NG)そちらを見学してから本殿に参拝いたしました。
因みに、この武甕槌大神がもっていたといわれる刀?(というよりはツルギに近いかな?)の
木剣があったので思わず買ってしまいました。普通に見る刀と形が違い片側は円形で片側が六角形のような
境内には木の効用(フィットンチッド)も溢れています。しかも効用はマックス!だそうです。
とても居心地がいい境内です
杉の木の大きさも凄い大きさです
参道を歩くと、鹿がいます。
鹿島神宮では、鹿は神様の使いとして「神鹿(しんろく)」と読んでいます。
えさを上げることも出来ますが、結構人気みたいで私が入った時には完売していました。
鹿の隣りにはさざれ石があります。
さざれ石の写真ですが見るからにパワーがありそうですね
さらに奥の要石のところへ行きます。
この要石は水戸光圀が一週間掘らせても掘りきれず、一説には香取神宮まで繋がっていると
言われているそうですが、地震を抑える役割をしているというのが広く知られている
事ですね。説明の木札によると、伊勢神宮の心の御柱に呼応しているとも書いてあり
伊勢神宮では本殿の下に柱を地中に埋めてあり、その周りを石を円状に囲うようにして
配置してあり、それが御神体とも言われています。私が見たときも、この要石の手前に
奥宮があり、太古の時代はこの要石を御神体としていたのだろうと想像させられました。
異次元といえる強さを持っていた武甕槌大神 タケミカヅチノオオカミの「韴霊剣」フツノミタマノツルギ
これを見れて(もちろん現物ではありませんよ)この要石を見れただけでもとても良かったと
思いました。鹿島神宮 巡礼記でした。
石川博信
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