異業種のコラボ 工務店と味噌ガール
公開日:
:
最終更新日:2017/03/05
日々徒然草
異業種のコラボ 工務店と味噌ガール
工務店の社長と味噌ガールの異業種コラボってどんなこと?
って思いませんか?
私はこの話を聞いたときに、どんな取組みかと思いましたが
聞いてよく理解できました。
この二つに共通することは、どちらも元々地域産業であったということ。
工務店さんがおおい住宅業界は特に戦後鉄骨プレハブメーカーが
おこり、それまで地場産業だった工務店、住宅業界に大きな風穴をあけた。
それまで、住宅や家は地元の工務店さんや大工さんが造ることが当たり前だった。
しかし、これを打ち破ったのは住宅メーカーだった。
住宅メーカーは、住宅つくりで奥様がとても力があることを見抜き、ココを徹底的
に攻めた。
まず、それまでなかった住宅展示場をつくり、素敵な外観をつくり、更に奥様が
喜びそうな最新のキッチンや洗面など水周り設備など取り入れてこれの全国展開を
スピーディーに行った。
建物の構造面では、工業製品での安心感を売りにし、
更に、割賦販売(いわゆる住宅ローン)をつくりより買いやすい仕組みも作った。
まさに、既存事業の弱みを見抜き、成果を挙げていった。
現在は全国何処でもある住宅展示場はそんないきさつではじまったものだったわけですね。
一方で味噌。
これは農業が年々衰退していく中で、以前は農家であれば、自分の家族分は自宅でつくること
が当たり前でしたが、もちろん全ての人が味噌を作れるわけでもないので、
全国に味噌倉が沢山あり、地産地消でこれも典型的な地場産業であった。
そしてこの味噌でいえば今でも、全国それぞれの味噌があり
これも各地域に行った際に楽しみの一つでもありますね。
それはさておき、味噌にしても、地場産業であったのものが、段々と自宅で作らなくなったり
農業自体が衰退していく中でも、食としての味噌は消費されるものなので
日本では時に必要なわけです。
そこで目をつけたのが、味噌を作っている会社です、国内でも幾つかありますね。
ほとんどが地元で大きかった味噌倉が全国販売へ向けてスタートしたというのが
多いですが、これも地元の味噌倉が大きく衰退した理由でもあります。
というのも、地元の味噌でも美味しいですがなによりも食として欠かせないということ
であれば、当然品質も安定していて安いに越したことがないわけですね。
そこで、値段を抑え、味を工夫した大きい味噌倉や食品メーカーが販売力などを駆使して
市場を押さえていったといういきさつです。
ところが、最近は大量生産、大量消費も行き詰まりしかも、住宅ではシックハウスやCO2削減や
健康問題が浮上し、味噌でもあっても添加物の問題など出てきました。
消費者もホントはどちらがよいのだろう?
そんな中、元々地場産業であった、
工務店と味噌がコラボレーションをしたということです。
どちらも地域に必要なもので、その良さをお互いに進めていって、
具体的には、工務店さんが引越し味噌というセレモニーを行ったり
味噌作りで工務店さんが食と住宅の関係(木をつかった住まいづくり)を地域の方々に
呼びかけてまさしく地産地消をともに推進しているわけですね。
このようなコラボレーションはとても面白いですね。
というのも、創造とかイノベーションは全くなかったものからではなく
幾つかの組み合わせで産まれることが多いからです。
スマートフォンも典型的な例でこれも、パソコンと電話を組み合わせて出来たものですね。
スマートフォンも既存の組み合わせで出来た
もちろんデザインや使い勝手からビジネスモデルとしても秀逸ですが
元々は組み合わせたものですね。
このようなイノベーションや創造は幾つかの組み合わせをどう考えていくか?
事業でもとても大事だと思います。
地場産業である工務店と味噌ガールが今後どんなイノベーションになるか
期待しながら見守っていこうと思います。
石川博信
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