阪急創始者 小林一三 大きな事業は一つ創ると二つできている
公開日:
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最終更新日:2020/08/26
日々徒然草
阪急創始者の小林一三 創造性溢れる事業で名を馳せた
ホントの事業は日本玉(にほんだま)
本当の大きな事業というのは、一つ創ったときに同時に2つは出来ているものという。
最近のコロナでの社会変革で様々な事業が大きく変わろうとしています。
先に発表された日本のGDPではマイナス27%と戦後最高の経済ダウンです。
小林一三もそうですが、戦前から戦後期の経営者は
本当に、先見の明があったと思う。
だからこそ、積極的に事業を展開していくこともできた。
そして、一つの事業に専業ではなく、一つから二つの事業、更にそこからも
多くの事業がたけのこのように生まれていった。
実際に小林一三は鉄道事業を行ったときに、同時に2つどころではなくいくつも同時につくってしまった。
鉄道ですから、やはり乗車率が問題になる。どれだけの人に乗ってもらえるか?ということですねね。
良くあるのは、企業を誘致したりする形で自治体で組んでおこなったりすることが多い。
そんな中で、小林一三が行ったことは、住宅地を開発して行うことだった。
当時阪急電鉄をつくって、電車沿線に大きな池があり、山を切りくづしその土で池を埋め立てて
分譲地にした。一石二鳥の考えですね。更にイベントということで、
宝塚歌劇団を創り、通勤でつかう平日もさることながら土、日、祝日などで通勤者の利用が減る
日時をなるべく減らし、土、日、祝も稼働率を挙げようとした。
更に、土日祝でいえば、ターミナル駅にデパートをつくり利便性とともに、デパートそのものの
売上げも向上するようにしたり、
更に、乗車率が向上するというところに目をつけて、電車の中に広告枠をつくり広告での収入も図った。
電車にいる間、当時は今のようにスマートフォンとかあるわけでなくせいぜい、本を読むか、寝るか。
また人口が増えている時代ということもあり、電車は混雑しているので、
そこを利用して電車内に広告枠を沢山作り成果を挙げていった。
鉄道事業を行っている間に
住宅分譲 不動産事業
デパート小売事業
広告事業
宝塚歌劇団のレジャー事業
鉄道事業を含めると5つの事業が出来上がっていたというアイデアマンですね。
これは、後の鉄道事業の基本のような形で各鉄道会社は、鉄道を引く際には
住宅分譲を進めていたり、デパートなど小売なども絡めて進めることになって行きます。
西武鉄道や東急電鉄はその例ですね。
大きな事業を一つ創っていると2つは出来るということですが2つどころではないですね(笑)
全部で5つも出来てしまっている。
この事業も皮切りに阪急グループとして大グループに成長していきます。
ここで、大事なことは、これら鉄道事業以外にもこれほど大きな事業を行っているのに
小林一三は鉄道以外の事業を知っていたか?人財はいたか?ということですが、
鉄道でも何でも、シゴトの基本は同じ。そして人財については適任者そしてまたその部下
がいて初めて出来ること。アイデアで事業を創って言ったらもっと沢山できるだろうと語っています。
つまり、鉄道事業とそれにからむ事業では、人がいたから始めたとも言えるわけです。
私は、アイデアも凄いですし、実行力も凄いと思いますが、何より人がいて、誰かにここを
やってもらおうという人財を見抜き、それぞれに権限も与えシゴトを遂行していったということが
凄い点だと思います。
先に人があり。事業はあとから。先に事業をつくり人をそこに当てはめようとしても
うまくいかない。人がいてこその事業。
「そして新規の事業はスピードが何より大事で、
60点あればすぐにでもスタートすべきだ。
あちこち考えているうちにチャンスは
すぐ逃げていくし、
チャンスの神様はぐずぐずしているのは
大嫌いだから」。
大きな事業は一つ創ると二つになっているどころではなく、5つも創ってしまった
小林一三
激動期の今でも学べる素晴らし経営者です
石川博信
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