戦後のベンチャー企業に学ぶ
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最終更新日:2022/10/04
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リコー三愛ビル 市村清がつくった丸型ビルは銀座のシンボル
戦前戦後の企業家達のエネルギーは凄かったと思います。銀座の三愛も
「国を愛し、人を愛し、仕事を愛す」
という社是の元、会社が発展した。
ちょっと前に「海賊と呼ばれた男」を見た。ご存知、出光佐三の物語だ。
リコーの市村清も、出光佐三も共通しているのは、人の目を付けないこと
そして、少し時代を先取りしていたということだったと思う。
もちろん、中々最初は両者とも、売れない時期や妨害があったり苦難を舐めるが
そこを突破して、一流の会社になっていった。このあたりは、同じような激動期に
できた三菱とかは違う。どちらもどちらかというと、独立系でありベンチャー
であり、そしてゲリラ的な志事で成功を収めて行く。
特に、苦難のときは、両者ともすがすがしいほどに腹をくくっている。
この腹の据わりようが凄いと感じます。
そして何よりも実行力というのが特筆してあると思う。
どちらもアイデアマン(アイデアマンとしては市村のほうが有名だが)で表に出ていない
ようなことでも、きっと沢山のひらめきやアイデアがあったと思うが、それを実行していった
ということが何よりも凄いと思う点です。
ちょっと話をもどして、戦前戦後の企業家達のエネルギーはやはり「底力」を発揮する状況
であり、環境であったのかと思う。
もちろん、環境だけではなくて本人の闘志もあったのだとおもうけどね。
激動期には政治もそうですが、経済も結構活発に動く時期でもあります。戦後の経済成長では
官民あげて取り組んできた結果ともいえますが、それも民間での活力というかやる気があってのこと。
今に至るまで、継続している会社も多く残っていますが、
やはり志たかく志事をして、既に世代交代も進んで主業種も変わっている企業も多くありますね。
現在もIOTとかが一層進んでくると、社会環境は劇的に変わってくる。
社会環境が大きく変化するのだからビジネス環境も大きく変化して当たり前かもしれませんね。
ビジネス環境が変わるということは、もちろん、あり方や、やり方も変わってくる可能性もある。
ちょっと先の未来も考えながらそこずついこうと思います。
2021年のダボス会議では
資本主義のグレートリセット
がタイトルで決まったそうです。
売上や利益の増大を至上とする経済システム
株主の利益を至上とする経済システム
数値で測れる経済資本(economic capital)を至上とする経済システム
ここから大きく変わろうとする取り組みが議論される予想されています。
昨年米国のビジネスラウンドテーブル(日本の経団連のような団体)がこの考え方を表明しています。
利益よりも『人や自然を重視する経営』への転換
三方良しの思想、論語と算盤、公益資本主義、など呼び名は違っても、
『企業は社会の公器』という日本的経営精神の王道が正面に
躍り出る時代をいよいよ迎えようとしているかもしれません。
しかし、それだけでも足りません。
もちろん経営層は大事ですが
実際に働いている方の働き方はどのような形がよいのか。
今、日本で行われている働き方改革は
中々実現が難しいものでしょう。
これももっと良い形で
進んでいくことも期待されますね。
石川博信
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