アメリカンドリームを実現した伝説の事業家 マイク山野を描いた 「俺は歩いていく」 梶山季之

公開日: : 最終更新日:2020/09/02 未分類

imgd83be2cbzikfzj

梶山季之の経済小説が好きだった

沢山の作品の中で特に勇気を貰った本が、「俺は歩いていく」という

山野正義さん(小説ではマイク矢野として登場してくる)がモデルの本だった。

当時高校生だった僕はとても勇気付けられてそして社会での楽しさということを

この本から得ました。

内容は、出来の悪いボンボンの息子が、エリート学校にいれられてそこに会わず

アメリカに行こう!と思い立ちアメリカ留学をするものの、言葉もろくに話させない

中、様々な出会いを通じ最後にはアメリカで大成功するという物語だが、

ホント面白かった。

image5

マイク山野氏と安倍総理

言葉を理解するために、恋人を作るのが一番だろうと、実際に恋人を作って少しずつ

英語もマスターしたと思ったら、「なんだアメリカにはいい女性がたくさんいるぞ!」と

どんどん女性と仲よくなってく。そして本当は大学留学という名目でアメリカに来ている。

実際に聴講生として何度かいったものの、こんな退屈な勉強は真っ平だとして、途中でやめて

しまう。それから働こうとして日系のレストランで働くわけだが、その時にアメリカ人の富豪に

出会う。そこで一つのアドバイスを貰っている。

富豪曰く、「アメリカはこれからもっと豊かになる。そしてこの広い国土だ。物流はもっと需要が高まる。

折角だから車の免許は、普通ではなく大型免許を取りなさい」とアドバイスされ、大型の車免許を取った。

それで資格を生かそうということで、トラックの運転手の仕事を探したところ、レストランとは全く違い

とても給料も良かった。不思議におもって聞いてみると、アメリカでは専門職がとても評価が高いという

こともわかった。本格的に彼の企業家魂に火がついたのはこの頃で、当時トラックで一回届けると帰りは

空にして帰ってくる。その様子をみてなんて無駄なんだ。として彼は往復で荷物を届けるようにした。

それとシゴトをしていて結構時間にルーズということが分かった。そこでもかれは、時間はきちんと守ろう

ということで、時間前に必ず荷物を届けるようにした。そんな律儀な仕事が評判を呼びどんどん仕事が舞い込み

ついに独立することになる。独立して更に運送量を増やそうということで行き帰りの荷物だけでなく、途中積載とか

様々な工夫をして売り上げを創る努力をしていった。そしてやっぱり定期ルートがあると仕事も安定するだろうと

いうことで、大口顧客への開拓を飛び込みで廻るようにした。昼間に電話して相手先へ飛び込みの日々。

それでも中々突破口は開かず苦戦した中で、自宅に行けば話しを聞かざるを得ないだろうと大口客の社長宅への

営業を始める。最初はいけるぞ!と意気込むものの予想以上に冷たい対応でくじけそうになったが、そんな時に

大財閥の当主の老人に声を掛けられた。

「お前は何度ウチにきた?」

「もう10回は越えています。とにかく話を聞いてもらえれば良い話だからと信じているから」

「俺の弟は日本人に殺されたんだ、俺の胸のうちわかるか?」

「そんなの分かるか!日本はもっと悲惨な目にあったんだ。そんなこと位しっているだろう?

過去を見るよりこれからの話をしたいと思って俺はココに来ているんだ」

老人はにやりと笑い

「お前のような日本人が大勢アメリカに来ている。日本人はこれから大成功する。そしてアメリカは

落ち込んでいく。太った豚はやせた狼に食われるのだ」

「話を聞いてくれるか?」

「上がれ」

ということでこの大財閥のシゴトを引き受け事業は瞬く間に成長した。老人は生涯の師であり最大の

顧客になった。老人がなくなる前に家族以外で唯1人呼ばれた。

家族からあなたとどうしても話したいといっている、と伝えられ急遽駆けつけた。

「お前に伝えたいことがある」

「なんですか?」

「俺はユダヤ人だ。ユダヤ人であることに誇りを持ってる。しかし世界では好かれていない」

「何故だかわかるか?それは冨の全てを自分で独占しようとするからだ。お前たち日本人は

冨を皆で分かち合おうとする、だから世界中で好かれる。俺は日本人に嫉妬していた。

だから嫌いだった。でもこれからは日本人の時代になる。世界もそれを望んでいる。日本人で

あることを胸に世界中で役立つ仕事をやってほしい、そのヒントをユダヤの爺さんから貰った

といってな・・・」

息を引き取った。家族からそのヒントというものを書いた紙を貰った。そこには、現在のカード社会

の前身となる、クレジットカードの仕組み、それと、保険の仕組みが書いてあった。

長男に、その紙を返した。

「これは僕がやるのではなくあなたがやるべきだ。僕には大きすぎるしあなたにやって欲しいと

思っていたと思う」

というと

「ありがとう、父はきっとお前がそういうと思って書いたに違いない。それならおれから

お願いだ。この事業を一緒にやってもらえないか?」

そうしてクレジットカードの前身の仕組みができ共に世界へ広めることになっていく。

放蕩息子だった男はいつしか世界中を相手にする大実業家になっていった。

僕はこの本を何回も読んだ。そして勇気を貰った。

久しぶりにこの本のきっかけはフェイスブックでマイク山野氏が元気そうな姿を見たからだった。

ソーシャルメディアで良いきっかけを頂いたと思いました。

 

The following two tabs change content below.
石川博信

石川博信

2009年ジーレックスジャパン株式会社創業。 日本の文化や歴史好き。小学校時代は通信簿で「オール1」の落ちこぼれ。日本にある素晴らしいものごとを国内外に広めていきたい。 それが私たちの想いです。長い歴史と四季のある気候に育まれた日本文化は、国内では衰退しつつある一方で、海外では日本の食文化、武道、芸道からコミック・アニメまでその愛好者は増加しています。 国内においては、日本の持つ素晴らしいものごとを見直し、海外においては、様々な商品にある歴史、ストーリー、想いを伝えていく。 日本のものごとが国内外へ広がり、その中で日本の文化や精神性に触れる機会を多く創出し、日本の素晴らしさを知って頂く事が、日本そして人類にとってもより良い社会へ繋がると考えております。
・会社のホームページはこちら
・本を使ってビジネスを拡げたい・世界へ発信したい方はこちら
・本を出版したい、相談したい方はこちら
・今ある本やカタログの電子書籍化をしたい方はこちら
・フェイスブックはこちらから
・ツイッターはこちらから
・一社コミュニティービルダーはこちら

セミナー・研修情報 
*コロナ化の為一部個別相談としているセミナーも御座います。

時流を捉え、原点を見直し、未来を創る 進化道場バナー600
出版物を電子書籍化・再版で販売してみませんか? 電子化

●石川博信への執筆・講演・セミナーのご依頼はこちらから

●まだSNSで繋がっていない方はこちらから繋がれます

友達申請の際は一言「ブログを見ました」など頂けると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

関連記事

osekakkai

おせっかい企業がライバルだったら

2023/08/26 |

おせっかいは敵に回すとやっかい。 地域での見守りサービスをするサービスは 幾つかあります...

記事を読む

d78daf17-l

日本一休みが多い会社 未来工業 創業者山田昭男氏の言葉

2016/04/21 |

創業者山田昭男氏 残念ながら昨年なくなられました。 未来工業の特徴 日本一休日が多い。 ...

記事を読む

%e5%bf%97%e5%81%89%e4%ba%ba%e6%96%87%e5%ad%97

温故知新:日本の歴史から未来への羅針盤

2024/07/30 |

古に学ぶということは有意義なことですね。 はじめに 長い歴史を持つ日本は、古来より様々な変遷...

記事を読む

100430_101346

古代ユダヤと日本 古代ヘブライ語と日本語

2016/11/15 |

京都にある蚕の社 木嶋神社(このしまじんじゃ)の三つ鳥居 古代の渡来系氏族の秦氏が係わったとい...

記事を読む

JUバナー

  • コラムライター 募集
  • 人財力チーム力向上セミナー
  • 歴史観研究会
  • 日本と世界の架け橋EBOOKプロジェクツ
  • オモイカネプロジェクツ 本の力で経世済民
  • 出版の相談・本の販促
  • Japanese Style: Exquisite Problem Solving Wisdom
  • 著書:日本の偉人の仕事術(日・英併記)
  • LE SOLEIL SE LEVE A L’EST DE L’OBSCURITE A LA LUMIERE: COMPETENCES ET TALENTS DES PERSONNALITES QUI ONT FAIT LE JAPON (French Edition)
  • Para hacer negocios
Los Secretos del Éxito de los Grandes Japoneses
Conocer el parte de las hazañas: ¿Si usted fuera ellos, que haría? (Spanish Edition)
  • THE REAL RICH LIFE: Unlock the Secrets of Relationships
  • 子供たちに伝えておきたい日本のこと
  • 改訂版 とっておきの見込み客発掘法 アマゾンで発売中
  • 山元ビジネス塾 ビジネス発展で自分も日本も元気に
  • 障害者アートプロジェクツ
PAGE TOP ↑