【中村天風が語る】この世の本質とは
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最終更新日:2023/03/25
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写真は、真々庵で祈る松下幸之助。
幸之助翁は、天風哲学に学び、事業にかかわることなどが
宇宙の生成発展に沿っているものか。
私心ではなく、公の精神で進めているか。
など、自問自答していたという。
中村天風 この世の本質
天風は講演の中で
この世の本質についてこう語っています。
この世の中は、苦しいものでも悩ましいものでもない。
この世は、本質的に楽しい、嬉しい、
そして調和した美しい世界なのである。
そして人間については
人間が万物の霊長ということを繰り返し語りました。
万物の霊長である本質を発揮するには
自分の人生は自分で創造できる。
そして創造的な生活であり態度と言うか姿勢が
大切と説きました。
面白いのは欲についてです。
人の喜びを我が喜びにする。
これこそが最上級であると言っていたのです。
欲については
欲を捨てることはできない。
捨てようとすること自体が欲だから。
楽しい欲をどんどん燃やせ。
人の喜びをわが心の喜びとすることが、
最も尊い欲だ。
とし
自分も他人も喜びを得るための実現をすることが
人生の成功に繋がると語り
天風哲学は多くの人に影響を与えました。
松下幸之助(パナソニック創業者)、原敬(元首相)、
浅野総一郎(浅野セメント創業者)、倉田主税(日立製作所元社長)、
飯田清三(野村証券元社長)、堀越二郎(零戦設計者)、
山中鏆(東武百貨店元会長)、尾身幸次(元財務相)、双葉山(元横綱)、
宇野千代(作家)、稲盛和夫(京セラ創業者)、
永守重信(日本電産創業者)、大谷翔平(米大リーグ選手)等など。
ロックフェラー三世が天風哲学をアメリカに持ち込もうとした。
ロックフェラー3世がその講演を聴いて感動し、
信じられないほどのお金を積んでアメリカへ何度も招聘したが辞退し、
日本人のために50年に渡り教えを説き続けました。
天風の教えは、金持ちになるための小手先のノウハウではなく、
人間が本来持っている可能性を磨くことで、
誰でも自分らしい成功の頂に到達できるというものなのです。
天風哲学は今の時代にこそ相応しいかもしれない
透明性が増した情報社会の現代では、「言行一致」の人が信頼や信用を引き寄せます。
お金や富とは、信頼や信用が数値化されたものですから、
「言行一致」こそ新しい成功の条件なのです。
日本一のお金持ちと言われる
斉藤一人さんもその一人でしょう。
言行一致の人生を颯爽と生き抜き、物心両面の成功を成し遂げた凄い日本人が、
後に続く私たちに残してくれた本物の成功哲学には、
今の日本にこそ必要なことがたくさん語られています。
中村天風の名言や劇的な人生については、本や講演録のCDなどもたくさん出ていますが、
その教えをそのまま現代人が理解するのはとても難解です。
それでもロングセラーで売れ続けているのは
やはり本質を求める、あり方を学びたいという人間が
後をたたないということでしょう。
中村天風という哲人が今に伝えたかったことは
人の可能性、本質ということではないかと思います。
そして万物の霊長としてのあり方を語るように
人生は創作であり、映画に例えれば
主人公も自分であり
「脚本」と「演出」と「監督」も自分が兼ねて、観客はお客様や知人などいうこと
になるでしょう。
ですので演じるには言葉や表情や身なりそして
自分自身が演じきるということが人生の創作につながるのでしょう。
人は言葉の影響を非常に大きく受ける
物心両面の豊かな成功をした人に共通しているのは、「言葉の使い方」です。
心の態度や健康や運命に大きな影響を与えるものが、日常便利に使っている「言葉」。
言葉は、強烈な暗示力を持ち、人生を左右する力があります。
「困った」「弱った」「情けない」「悲しい」「腹が立つ」
そしてそれを発する人たちともなるべく付き合わない。
それはそれだけ言葉の力が強いからです。
もっともよくない言葉はため息
だそうです。もし自分がため息をついてしまったら
直ぐに今のはため息でないと否定することが大切だそうです。
人生が舞台ならば、発する言葉はすべて、大切な「セリフ」となります。
役者が舞台に上がるときに、どれだけの想いと情熱と魂を込めているか?
こうなるという信念で舞台同様人生を演じきるということ。
人間は誰でも、かけがえのない人生舞台の主演俳優として舞台に上がっていることさえ自覚していない人が多いようです。
ましてや、ハッピーエンドを描く舞台を自分自身で描くことが大切と語っています。
そして人生であり仕事でも
宇宙は生成発展している。それは社会で言えば、よりよい商品やサービスを提供することで
社会が良くなるか?間違いなくそうなると心底確信できれば
必ず成就する。
それが宇宙の真理であり、法則だからだと語っています。
稲盛和夫氏 現代の名経営者です。
天風哲学に学び、京セラ、第二電電という一兆円を越える企業を2社もつくり
日本航空を再建した稲盛和夫さんは、人生の方程式というわかりやすい指標を提示しています。
人生方程式 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
著著も多い稲盛氏ですが
具体的な経営方法の著書もある中でも目立つのは
やはりあり方を説く本です。
これは考え方ということが
成功の第一義にしており、
もっとも大切な事としているためと思います。
石川博信
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