武田信玄の戦い 敵を知り我を知らせず

公開日: : 最終更新日:2018/01/22 偉人伝 ものの見方

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甲陽軍艦 武田信玄の伝記

武田信玄は戦国時代きっての戦上手で名将として知られています。

その戦い方は軍旗である

「風林火山」に見られるように「孫子の兵法」を徹底的に学び実践し更に独自の方法も

取り入れて戦国時代最強といわれる武田軍団をつくります。

信玄は幼少期より優秀でそれがゆえに父にも疎んじられますが、後に父を追放して実権を

握ると、まず家臣団との一致団結を図るために

合議制を導入します。

家臣たちに意見をもとめ最後には信玄がそれらを取りまとめ全員が理解するように

進めたといいます。

戦上手で知られる信玄ですがこれは甲斐(現在の山梨県という山間部という土地柄にも

影響されます、というのも石高を上げ家臣に分配するにも領土拡大を図ることしか

なかったということもあり、積極的に領土拡大を図り、増えた石高を家臣たちに

与え、家臣もミニ領主となり大きさの違いこそあれ信玄と同じように領主としての

考えを持つことでより、治世や国力増強にも反映させようとしたのです。

実際に戦いとしては、まずは

「負けない戦」

ということを心がけて戦います。

そのためまずは

敵をしるということで徹底的に情報収集を行います。

近隣だけでなく諸国へ偵察を派遣して事前に沢山情報を取得していきます。

一方で自国の情報が漏れないないようにも対策を講じます。

敵を知り敵に知らせず。

これを徹底的に行っていきます。

領土拡大による戦いでは、敵の武将を寝返えさせて無血で城を占領する戦いを

多く行っています。これは、武田軍より弱い勢力、つまり勝てる相手に対して

少しずつ圧力をかけやがて味方にするというもので、このようなことを

繰り返していく中で勢力も拡大していきます。

情報収集で言えば敵がどれ位の勢力で武器がどれ位あるか、兵隊はどれ位なのか、兵糧はどれ位

用意されているか?今までどの様な戦いをしていたか?敵将や軍師や家臣の性格や力関係など

あらゆることの情報を探っていきます。

このお陰で的確な対策を打てることで武田信玄は戦国最強といわれるまでの武士軍団になります。

徹底した情報収集によって慎重に分析して勝てる見込みが有るものしか戦をしなかった武田信玄。

そして無敵といわれた武田軍でしたが、越後の上杉謙信との戦いでは合計5回戦っていますが大きな戦いに

なったことは1度だけです。この際にも武田信玄は弟を影武者にするなどして用心深く戦っています。

上杉謙信も軍神といわれるほど戦上手でしたが、彼もまた情報収集を徹底的に行っており

その意味では引き分けになることが多いというのは理解できます。

ただ上杉謙信の場合には、定石どうりの戦いではなく、その場での閃きで急に戦術を変更すること

もあったので家臣団も相当振り回されたようです。

大きな戦略としては徹底的な情報収集によって「勝てる相手」から勝つという形で寝返らせたりするなど

実際に戦うということでなく調略を中心に進めていきますが、実際の合戦となったときも

強い軍団で有るべく、人事にもまた当時としては斬新な実力主義で素性が不確かであっても

何人も家臣団に加えています。

軍師であった山本勘助や元々は農民であった高坂昌信、そして浪人であった真田幸隆など

多くの家臣団は信玄の実力主義で家臣に抜擢されたものです。

この家臣団の結束により戦場でも強さを発揮します。

また、信玄は戦場へ行く際にも金を持っていっており、

功をあげたものにはその場で金を与えていたという。

人の機微にも通じていた信玄ですが

まずは負けない戦いをするということ

を実践していき、その後家臣団(人の力)を引き出そうとして

合議制にしたり、家臣をミニ国主をとして自分と共通認識を

持つようにしたり、恩賞も惜しみなく与えた。

まずは負けない戦いをする。

敵を知るために徹底的に情報収集を行う

近隣だけでなく諸国へ偵察を派遣して事前に沢山情報を取得していきます。

今の社会でも十分通じる信玄の戦い方でした。

 

 

 

 

 

 

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石川博信

石川博信

2009年ジーレックスジャパン株式会社創業。 日本の文化や歴史好き。小学校時代は通信簿で「オール1」の落ちこぼれ。日本にある素晴らしいものごとを国内外に広めていきたい。 それが私たちの想いです。長い歴史と四季のある気候に育まれた日本文化は、国内では衰退しつつある一方で、海外では日本の食文化、武道、芸道からコミック・アニメまでその愛好者は増加しています。 国内においては、日本の持つ素晴らしいものごとを見直し、海外においては、様々な商品にある歴史、ストーリー、想いを伝えていく。 日本のものごとが国内外へ広がり、その中で日本の文化や精神性に触れる機会を多く創出し、日本の素晴らしさを知って頂く事が、日本そして人類にとってもより良い社会へ繋がると考えております。
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