松下幸之助の言葉 商売の本質は感動を与えることである
公開日:
:
最終更新日:2021/06/18
偉人伝 ものの見方
松下幸之助
商売とは、
感動を与えることである。
経営の神様とも言われる松下幸之助ですが、もう苦労に苦労に重ねて今のパナソニックを造った。
小学校しか出ていなくて幼くして丁稚奉公にでて後に独立するわけだが
晩年は「心学」の石田梅岩に習いPHP研究所を創ったり、さらに政治家の育成では松下政経塾を創った。
その言葉の重みは人間の粋とも言えるくらい真理を語っている。
元々、丁稚奉公に出てからも何か仕事があっても創意工夫するところはあり、最初に自転車屋に奉公に行ったときには
お客さんからタバコを頼まれることが多いので、まとめて安く買っておいて差益を儲けるということも
行っていたようだが、同僚にねたまれたりすることもあり、自分だけ儲けるというのは
良くないことだ、ということを気づかされたといっている。
電球のソケットつくりで独立するものの、最初は売れなかった。5人で始めたが2人はやめていき
3人になりその後も苦戦が続いていたが大型受注が決まり何とか窮地を脱し、その後事業は
軌道に乗っていく。
町工場時代でも経営の真理とは?人間とは?という倫理感などを求め中村天風の元で学んだり
事業の師としてはトヨタ自動車の石田退三を師と仰ぎ自分だけでなく部下にも
学ぶように進めている。
町工場時代から規模が拡大するにあたり、松下綱領(経営理念、精神)を造るようになり
経営は志、理念が大事だとして社員の給与封筒に会社の考えや自分の考えを
書いたものを給与明細と同封して渡すようにしていたが、社員が増えるに従い
この給与明細の中にある、理念や考え方に感銘を受けるものが口伝えで
社外にも広がっていき徐々に経営者としても高名になっていった。
そして自分では生涯失敗したということがないといっており、
それは「失敗はあきらめるから失敗になるので、あきらめなければ失敗にはならない」
といってはばからなかった。
もう松下幸之助についてのエピソードは沢山有りますが、
僕は子供の時代から丁稚奉公して苦労して酸いも甘いも知りつくた経営者であり
経営者というだけでなく日本の指導者としても尊敬している方が多いのは
会社がまだまだ小さいころから、経営とは?仕事とは?という真理を探求していた
ということもあるが、実際の経営に当っても示唆に富む言葉も多く残し
更に 経営の一線でも「現場主義」「スピード」「約束は守る」など仕事の基本にしながらも
「見えづらい経営を見えやすくするのが経営」
といい、更には
経営は(商売)は感動を与えることである。
と語っている。
この感動は顧客だけにとどまらない。
社内もそうだが、家族や取引先やもちろん顧客に対しても同様である。
それには事前期待を上回ることである。
事前期待を上回ることを常に考える。
例えば納期でも、三日後かなという所を二日で納品できれば
事前期待を上回る。このように常に事前期待を上回るように
考え工夫してさらに実践してみるのである。
この積み重ねが信用にもなり会社の看板にもなり働くものたちの誇りにも
なっていくのだ。
いつも事前期待を上回ることを真摯に考え実行していこう。
これが社風をつくり、信用をつくり、やがて大きな事業になっていくのである。
松下幸之助 商売(経営)は感動を与えることであるでした。
石川博信
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