偉人の仕事術 武田信玄

公開日: : 最終更新日:2017/09/08 偉人伝 ものの見方

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戦国最強といわれた武田騎馬軍団を率いた武田信玄

1521-1573 戦い上手だけでなく治世にも手腕を発揮した。

甲斐源氏の武田氏での棟梁であったが一族の中でも戦いが戦いが絶えず、父の信虎がようやく

甲斐を統一し武田氏の地位を固めていきました。駿河の今川氏とも和睦をしたり地域の有力武将とも

縁戚関係をつくるなど外交でも手腕を発揮していきます。父、信虎が甲斐の基礎を作っていったと

言っても過言ではありません。

父、信虎は息子信玄が賢く利口なことを嫌い信玄の弟である武田信繁を次第に次期当主へ

と考えるようになります。戦国時代では、親子といえども戦になることもしばしばで

疑うということはあっても不思議ではない状況でした。

父、信虎を甲斐から追放する決断

信玄が21歳になったとき、父である信虎を追放した。この頃、信虎は横暴であり部下にも

領民にも評判が悪かったということもあり、弟である信繁にまず、父につくか、自分についてくるか?

問うと、「兄上に従います」という。

そして「従うということは部下になることだ、それでもいいか?」というと「結構です」という。

更に側近達も信玄に味方することで、甲斐から追放することに成功し家督をついだ。

父は今川家に預けたが、毎年今で言うと一億円近いお金を今川氏に送金していたという。

信玄が家督を継いだというのは、甲斐武田家を思ってのことというのは、弟信繁はじめ

重臣にも良く理解されており、父を追放後には

「合議制」を取り入れ皆の意見を取り入れるということを進めた

広く意見を聞くことと、自分の意見も、意見を出し終わった後であれば人は話を聞きやすい

ということで、家臣が納得するように決定していったという。

元々山の中の国ということもあり、決して石高は高くなく力をつけるには領土を拡大していく

しかなく、隣国の信濃へ勢力を拡大していき、功績があった武将には所領を加増していきました。

成長戦略をとるにも、戦いばかりやっていても家臣や領民も不満を持ってしまいます。

領土は拡大したい、しかし戦いばかりやっても家臣にも領民も不満が出てくる。

そこで、信玄が取った戦略、戦術は「如何に負けず、きづつけず戦うか?」という

戦いに徹していく。

特に、侵攻作戦での行動にはとても慎重に行い、忍びなどを多く使い、現地の情報収集

ととも、敵の武将を寝返らせたりという戦いを多く行っている。

全面的な戦いこそむしろ少ない。有名な川中島の戦いでも大規模な戦いは一度きりで

他はさほど大きい戦いは行っていない。

また、人材登用にも積極的で身分にこだわらず、有能と思えるものを積極的に採用した。

これは当時は斬新な方法で成果を挙げていけば出世や領地も与えるなど行った。

情報をしっかり取るということ

敵の人数、武器、能力、動き方など敵の動きを事前に良く知っておくことで

まずは負けない戦いを考え、そのうえで調略をしかけ、実際の戦にするのは

それでも出来なかった場合に限って進めたといえる。

生涯70戦以上したといわれる信玄ではあるが、負けた戦いは3回と圧倒的に

に勝利が多いのは、旗印にもある孫子の兵法にもある

敵を知り己を知れば百戦危うからず

これを地で行ったからに他ならなかったといえる。

実は、敵の情報を沢山取りつつ、自軍の情勢は極力探らせないという

ことにも力を注いでいます。敵をしり自分は知らせずとなると

尚、勝機はつかめるといえる。

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武田軍旗 風林火山

はやきこと風の如く、静かなること林の如く、侵略すること火の如く、動かざること山の如く。

とても有名な軍旗ですね。

戦をするにも資金が必要ですが、通常頑丈な城を造ることが多かったこの時代ですが

あえて頑丈な城を造らなかった。

城を造るなら、外へ向かう際の資金に当てようとしていたかもしれません。

有名な言葉に

「人は石垣、人は城、情けは味方、仇は敵」

これは一面では部下への信頼感をいっているということもあるが、

もう一面では、一度その地に出向いたら戻れる城ははない。

つまりその場で死守する、更に死守するには領地を広げる、富ませるとおう

治世も大事で、その意味では国主である信玄と同じようにその地域でのミニ国主

として君臨しなければいけない。

実に国主が増えるということは信玄と同じような考え、立場が良く分かる。

このような経験をとうし一層家臣と信玄のきづなは強くなっていく。

治世では信玄堤というのがある。

これは、新田開発を推進したり、道がふさがると軍の行動が図れないので

整備をしたり、金山の開発もし、甲州金という金貨も作りました。

後継者選びでは甲斐の国という公の国主として、自分の息子であっても厳しく処して

おり長男は死に追いやり更に後継者になった勝頼にも不安を抱いていた。

信玄と家臣の働きもあり、日本有数の大国であり、戦国最強と言われるほどに

成っていた武田軍であったが、後継者選びにはとても慎重であったといえる。

実際に勝頼ではなく、その子供に家督を継がせ、勝頼はその後継として武田を

要となって支えよといっている。さらに自分がなくなった後

「死を3年隠せ、そして越後の上杉謙信を頼れ。それしか武田が生きる道はない」

特に敵の宿敵の上杉謙信を頼れというのは、後日談があり、宿敵でもあったが

度量、そして戦上手である謙信を信玄は後年「日本一の男児」と賛辞していたという。

一方で上杉謙信は戦いの仕方で負けない戦いということを徹底したことに

「この点は自分は信玄には及ばない」といっていたという。

事実上後継者になった勝頼は戦も上手で武田家最大領地は勝頼の時代に出来ている。

しかし、その人間性などから不安が大きく、事実遺言を守らなかった勝頼の代で

武田は滅亡してしまった。

信玄の仕事術

公の前には私はない

家臣の意見を良く聞く

まず情報収集をし負けない工夫をする

信玄の戦いは「勝てる」見込みの確信してから出陣をする

出陣前に勝負をつけておくというのが信玄の戦いであり、

家臣、領民を大切にしながらも特に、家臣の力を最大に発揮させようと

恩賞と領地を与えながら小さいながらも領国経営をすることで

信玄と家臣とで親近感もあり、更に家臣の意見をよく聞いたという

ことで信頼関係が深かった。

戦国時代の名将である武田信玄の仕事術でした。現代にも通じる

ことが多くありますね・

 

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石川博信

石川博信

2009年ジーレックスジャパン株式会社創業。 日本の文化や歴史好き。小学校時代は通信簿で「オール1」の落ちこぼれ。日本にある素晴らしいものごとを国内外に広めていきたい。 それが私たちの想いです。長い歴史と四季のある気候に育まれた日本文化は、国内では衰退しつつある一方で、海外では日本の食文化、武道、芸道からコミック・アニメまでその愛好者は増加しています。 国内においては、日本の持つ素晴らしいものごとを見直し、海外においては、様々な商品にある歴史、ストーリー、想いを伝えていく。 日本のものごとが国内外へ広がり、その中で日本の文化や精神性に触れる機会を多く創出し、日本の素晴らしさを知って頂く事が、日本そして人類にとってもより良い社会へ繋がると考えております。
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