上杉謙信の言葉 手柄は足にあり
公開日:
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最終更新日:2017/06/15
日々徒然草
戦国を代表する名将 上杉謙信
後にライバルといわれる武田信玄もそうですが、示唆に富む言葉を残しています。
私も好きな武将ですが、中々真似できないような戦いの仕方をしていることも
歴史ずきには知られたところです。川中島の戦いで武田信玄と何度が戦うわけですが
後年、ライバルであった武田信玄の言葉に
「日本一の快男児」と表現され、「将来武田が困ったときは上杉を頼れ」とライバルを
頼れということも言わせているほど、男惚れされるような人物でもあったのでしょう。
さて、その上杉謙信の言葉です。
タイトルの運は天にあり、鎧は胸にあり、手柄は足にあり。
手柄は足にあり・・という言葉ですが、
端的に行動すること
といっています。この文章は実際には結構長い文章なのですが、手柄を立てることで
褒美や出世に繋がった。
それは、当たり前ですが、行動すること。沢山行動すること、普通の人と同じ活動では
手柄にはならない。より動くこと、行動すること。
それが、
手柄は足にあり
ということなんだと思う。今でも通じることですよね。
机にかじりついても何も生まれない、外にでる、行動する。これも時代を問わず
真理だなって思う。このあたりは信長や秀吉にも通じる考えですね。
このほかに「心」というものについて語っている。
心の16条
心に迷いなき時は人を咎めず
心に自慢なき時は人の善を知り
心に孝行ある時は忠節厚し
心賤しからざる時は願い好まず
心に勇みある時は悔やむことなし
心に曇りなき時は心静かなり
心に堪忍ある時は事を調う
心に怒りなき時は言葉和らかなり
心に貪りなき時は人に諂うことなし
心に邪見なき時は人を育つる
心に誤りなき時は人を畏れず
心に驕りなき時は人を教う
心に私なき時は疑うことなし
心に欲なき時は義理を行う
心に我儘なき時は愛敬失わず
心に物なき時は心広く体泰なり
年少時代からとても学問にも優れたといわれている謙信ですが、
とても表現も豊かですね。
この一代の英雄は49歳のときに世去るのですが、辞世の句といわれるのが、
四十九年 一睡の夢 一期の栄華 一盃の酒
昔の武将のたしなみや知識は今の情報社会とは比較にならないくらい少なかったと
思いますが、このような和歌を詠んだり、文章に表したりと
とても優れた能力があったと思います。
今観ても、古さも全く感じませんしね。
戦国乱世という時代に生きた謙信でしたが、
物事の本質というもの、それから「真善美」というものを
意識していたのではないかと思います。
武士の生き方で、運は天にあり、鎧は胸にあり、手柄は足にあり。
この言葉も、最後の手柄は足にありという。
行動主義も表れている。
戦いでも、会議などでも、
何より行動するもの、活動するものを尊んだいう。
そして、時には激しささえあったといわれていますが、
「この身はいつか亡くなる。しかし、この心や、やり方は永遠に
この地に残り、子々孫々まで受け継がれるであろう。
それは私心なく、あるべき姿を示しているからだ」
大変な自信のような感じもしますが、魂と一体となった言葉とも感じますね。
凄い武将ですね。
戦国の名将上杉謙信の言葉でした。
石川博信
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