出版事業の本質
国境を越えたサムライ先生 出版記念講演後の写真
オモイカネブックス第一号の著者さんで我々もとても楽しかった。この仕事での楽しさの一つですね。
講演では、世界各国の大使をゲストに呼ぶ勉強会を20年以上行っている山元学校の山元先生も
御協力いただいたり、世界各国の民謡をアレンジして歌う音楽ユニット、オリノヴィーヴォの
リーダー&ボーカルの緒方美穂さんの歌の披露もあり、それは素晴らしいものでした。
そして参加者同士の交流や著者と参加者の交流もあり、少しでも役立ったのかと
思います、もちろんまだまだ工夫できる点も多く見つかりましたけどね。
出版事業の本質ってなんだろう
取材して編集して校正して印刷して出すという
業務的なことではなくて、もっと本質的なことってあると思うんですね。
私達は出版(電子書籍事業)の開始からようやく半年になろうとしていますが、
今までの出版社やメディアのあり方を否定するようなものではなく
例えば、著者がいて本を出したいといったときになんらかしらの意図が
あると思うのですね。
国境を越えたサムライ先生の著者の外薗さんは、
本に海外での経験を載せて、大きな志としては、
「輝く若者を育てたい」
「輝くためのメソッドを伝えたい」
「日本だけでなく世界の若者に」
「世界の教育関係者に」
こんな志があるわけです。
この志を遂げる一つのツールとして本があるわけですね。
私達は、これが見えたとき本当に達成したい志の為にできること
をお話しました。
1つは、多言語化して海外に発信すること
これは対象が国内にとどまらず世界の若者、世界の教育者にというところと
私達自身の出版基準として
国内外へ発信できるコンテンツ
というものを掲げているからです。
2つ目は書籍専用のWEBページを創ること
3つ目は
出版講演など読者との接点を創り志にふれる機会をつくる
というものです。
海外配信については、志の更に大きなもの「歴史、神話」なども取り入れて
より海外の方が分かる内容のWEBページが必要になってきます。
(これは鋭意製作中)
私が言いたいのは、もちろん事業ですから収益バランスというものも大事。
それと同じように、著者の本を通じてどうしたいか?という
意図を読み取りそれを成功させるためのことも大事なことということ。
それが成功すれば、著者も我々もそして社会にも良い影響がある。
出版事業の本質というのはそこではないかと思う。
京都の蚕の社 三つ鳥居の真ん中が御神体
これは、事業の本質を現しているのではないかと思う。
我々、著者、社会とそれぞれが支えあうことがバランスがとあるべき姿なのかと。
3つで1つというと、三位一体ということや、近江商人と三方良しにも
つながるし、やはりこの3つが良いということが大事なんだろうって思います。
本はそもそも、太古では神々の物語や王家の物語などとても紙自体も貴重ということも
あり、用途が限られていました。中世になると印刷技術の発展で
本というもの自体が広く普及していきました。
(この印刷技術も聖書を広めたいという想いから発展してできたものです)
今は、極端ですが誰でも著者になれるという時代です。
そして、本を出す、創るということは、少なくても
自分の為でなく、誰かの為
という日本でいう利他の精神
がそこにはあると私は思う。
ビジネス書であれは、その著者の経験やノウハウというものを
本を通じて自分以外の誰かに伝えたい。
そしてその結果、読者などが良い仕事ができて結果社会もよくなる
ということを提供していると思う。
本って凄いですよね。
また、メディアという形であればニュースや通信社も
当てはまりますが、現在では変重記事などが問題になっており
スポンサードの仕組みもあり本来の報道の意味というところから
少しかけ離れたものになっている媒体もありますね。
色々な利害関係や権力による規制など状況は分からなくは
ないですが、本当にこれで良いのか?ということは
感じている方は結構いるのではないかと思うんですね。
昔は本という、媒体しかなかった。
今はテレビ、ネット、ラジオなど幅広くメディアとなっているものが
あり、とても多様性があり、情報洪水ともいえる時代で
ある意味、どのメディアの情報が信頼性があるか、見る側も考えないと
いけないかとも思う。
ある意味大変な時代ですね。
私達は出版事業の大きな形として著者の意図を汲み取りその志を達成できる
為の場を創っていくこと。
それから、出版メディア事業を通じて「気づき、勇気、楽しさ」を
社会へ提供していく。
このベクトルをどの立ち居地になったて見据えていくことで
出版事業の本質というものへ近づいていけるのではないか?
そんなことを思いました。
石川博信
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