明治維新150周年 平成の薩長土肥連合 志は社会をも動かす
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最終更新日:2017/04/20
日々徒然草
平成の薩長土肥連合 明治維新150周年を記念
今年は明治維新150周年で、各地でイベントも行われているようです。
写真は、今の鹿児島県、山口県、高知県、佐賀県の首長での記念撮影だそうです。
今思えば色々な意見や考えはありますが、やはり凄い事業だったと思う。
なんといっても、志士といわれる下級武士を中心とした人たちが事業の中心
であったことは間違いないことだから。
最近では、この明治維新については諸説出回っていますよね。
外国勢力と共謀の話から、南朝での革命説からそれらを丸ごと含めた説など
いづれであっても、志士達の動きがあったことが大事な要素であったことは
間違いないことですね。
志士という言葉については、昔からあったそうですが、
武士の元服の際には「立志式」というものがあって、志を人前で語れるように
なって初めて「大人」として認められるようになったそうです。
もっともこの当時の立志式では、主君への忠誠を誓うことで、社会へ貢献する
ということが多かったようです。
ところが明治維新の志士達はちょっと意味が違ってくる。主君への忠誠ということは
あるにしても、それよりより上位の権威者であった「天皇」への忠誠ということが
思想的にも出てくる。
これが明治維新の原動力というべき、「尊皇」ということに繋がり、それまでの幕藩体制で
それぞれの主君、そしてその上位者である幕府というところも、「尊皇」というところから
見ると、やはり下位に見えてしまう。
この思想的変化はとても大きく、それまでは、幕府=天下という意識が大きく変わっていった
そして、やがて「倒幕」ということも言葉でどんどん出てくるということになる。
これも、言葉がもつ力にもなっていったのだと思う。
多くの幕末、維新史を読んでもあまりこの意識変化については書かれているものを
見たことはないですね。
そして、そこに拍車がかかるようにしたものが
「ええじゃなないか運動」という民間で沸き起こったお祭りというか、大騒ぎですね。
やがてこれは規制されていきますが、この運動というものとても大きかった。
何処となく、新しい社会への渇望というか、容認というか、それが民間から沸き起こった
もので、民衆も応援しているということも実は大きかったと思う。
私は、この「ええじゃないか運動」
民衆からではなくてどこかに此れを仕掛けた人がいるのではないか?
と考えていますが、
この運動はそれほど明治維新を遂行するには大きな出来事であったと思います。
もし、この運動がなくて明治維新が遂行されたとしても
民衆の後押しも少なく、国内紛争的に幕府と官軍との戦いがもっと長引いて
日本自体が外国勢力との戦いに巻き込まれて、植民地になった可能性も
あるといわれています。最も、幕府側も官軍側もこれは察知していたようで
どちらにしても外国勢力への対応というのは考えていたみたいですけど。
いづれにしても、大きな革命的なことであった明治維新は
世界中の革命でも最も血が流れなかった革命とも言われていますし、それほど
当時の方々の能力や見識が高かったのではないかと思います。
とはいえ、下級武士たちが「志」を持って維新の原動力になったことに
間違いなく、それが大きく社会を変えていった凄い革命ですが、
現在も混沌とする社会情勢の中で、「志」をもった活動が求められているのでは
ないかと感じるのは私だけでしょうか?
政治に何をいっても無駄ということではなくて
いいたいことあれば、今は言える社会になっている。そして「志」を持っている人で
あれば、極端な話政治家にだってなろうと思えばなれるわけです。
これはある意味凄いことなんだろうと思う。
そして日本は「言論の自由」を認めらている数少ない国なんですね。
アメリカでさえ、日本ほどの言論の自由はないわけですから。
「志」をもって進んでいく、そこに美しさも共感者も現れてくると思う。
たとえ厳しいことが待っていたとしてもそれでも、「志」を貫いていく。
今、まさにこれが求められていると思う。
石川博信
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