グーデンベルク 印刷の発明は社会に変革をもたらした
公開日:
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最終更新日:2017/03/12
日々徒然草
グーデンベルク聖書 印刷の発明で本が飛躍的に広まった
それまでは、紙はとても貴重品で動物の皮とか竹とか、様々なものを使って書いていたために
複製はもちろん、一冊一冊がとても貴重品でした。
西洋では教会に書物がおかれ(図書館の役割もあったのですね)そこに読みに行くというスタイルで
本をもっている方はいわゆる上流階級でした。
複製という革新技術
グーデンベルクは金細工職人に活版印刷の技術を成功させたが
この技術を拡げたいというときにはどうしても予算も必要だった。
そこに実業家のフストが現れ資金援助をしてもらい印刷技術を活用した
本が初めて印刷されるに至った。
最初に印刷されたのは聖書だった
熱心なキリスト教徒だった彼は聖書を広げたい、そのために印刷技術を
日々研究してついには、革新的な印刷技術も出来上がり
スポンサーも現れて聖書を印刷して拡げるとう想いが叶った。
印刷技術が出来てから印刷されたものは聖書はもとよりそれまで書かれていた
本の写本が中心だった。
つまり新しい技術がでてきても、そこに新しい作品が現れるというよりも
今までのものが、新しい技術で現れる
ということのほうが広がりが早かったということです。
その後に新聞が現れますが、(これもドイツです)毎日発行される
スタイルではイギリスが最初で当初は政治論議が紙面をにぎわし、更に
カフェ文化とも親和性がありカフェで政治論議をするというスタイル(現在でも
その一面がまだみえます)が生まれていきます。
これでもまだ、新聞自体は高価なもので庶民には中々手に届きづらいものでしたが
19世紀になるとようやく大衆向けの新聞が現れて広く浸透していきます。
読者層も増えていくことで、ここで、紙面の1部を買い取って
「広告ビジネスモデル」
が誕生していきます。これも19世紀のことですが、この頃になると
印刷技術もかなり浸透しており、新聞でも各国でいくつも出てくるようになりました。
一紙だけでは、インパクトも弱いということもあり、当時はいくつもの新聞の1部のスペースを
買い取って広告を出す、という形は今にもその姿を残していますね。
更に、それまでの広告は文章が中心であったものに、
デザイン、イラストやキャッチコピーを工夫しより魅力的な広告にする
現在でいう広告代理店がうまれたのもこの頃です。
因みに日本では瓦版という新聞の原型は江戸時代に遡りますが、現存するもので最古とされている
ものは「大坂の陣」を記事にしたものといわれています。
日本では明治維新とともに文明開化でやっとこの頃に印刷技術が入り
瓦版から一気に大きなメディア(毎日新聞など)に成長するきっかけになり今日に至っています。
ちなみに、日本の新聞も最初は購読者を増やしその費用で運営するということで
最初は進みますが、西洋の広告ビジネスモデルをすぐに取り入れて
広告代理店ビジネスも大きくなっていきます。
それまでの新聞社は、記事を書く、編集する、取材をして尚且つ購買客をさがすとう
いくつものビジネスをまとめてやっていましたが、広告ビジネスの出現と成長によって
広告収入は広告代理店と新聞社と両者となり、新聞社はよりメディアをふやしていくことに
なり、新聞の次は雑誌、さらにラジオ、テレビなど出版というよりもメディア事業としての
色彩が強くなっていきました。
これは現在もそう変わらない様相ですね。
現在ではインターネットという超巨大メディアが出現し尚且つ一般の人々も情報発信できる
ソーシャルメディアが大きな社会的影響力を持っています。
そのため従来の新聞社などのマスメディアはまた変革を迫られています。
同じように出版社も同様ですね。
印刷技術が大きく社会を変えたように、またこのメディアや出版という情報産業も
大きく姿を変えるときに来ているのではないかと想いますね。
「グーデンベルク 印刷の発明は社会に変革をもたらした」でした
石川博信
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